当院の日帰り白内障手術では、カシア(角膜形状解析装置)を始めとする最新の検査機器を駆使した厳密な術前検査を行い、一生裸眼で過ごせるように、必要な人には全例、乱視矯正トーリック眼内レンズ(保険診療のため単焦点レンズと費用は同じ)を使用しています。また、希望する人には様々な多焦点(遠近両用)眼内レンズを使用し、老眼の治療もより細やかにカスタマイズ可能となっています。
「単焦点眼内レンズ」と「多焦点(遠近両用)眼内レンズ」の見え方の違い
眼内レンズとは、白内障手術の際に取り出した水晶体の代わりに挿入する、人工の水晶体のことです。眼内レンズには、大きく単焦点レンズと多焦点レンズの2種類があります。
- 単焦点眼内レンズ
【保険適応】 -
【見え方のイメージ】
【概要】
- ピントの合う範囲が遠方か近方かのどちらかになります。そのため、どちらかを見る際にはメガネが必要となります。
【ご注意点】
- ・裸眼では遠方か近方のいずれかが見えにくくなります
※当院では単焦点眼内レンズであっても、メガネなしの裸眼手術にこだわって手術を行います(下記参照)
- 多焦点(遠近両用)眼内レンズ
【自由診療】 -
【見え方のイメージ】
【概要】
- 遠方と近方の両方にピントが合うため、メガネへの依存を減らすことができます。白内障手術と老眼治療を同時に行うことができます。
【ご注意点】
- ・夜間にライトの光がにじんで見えることがあります
- ・多焦点眼内レンズの見え方に馴染むまでに、数週間~数ヶ月を要する場合があります
当院では、患者様のご希望に応じて一般的な単焦点眼内レンズのほかに、多焦点(遠近両用)眼内レンズを使用することができます。下記にご案内のとおり、単焦点眼内レンズであっても裸眼視力にこだわって手術を行いますので、それぞれの患者様のご要望や生活スタイルをしっかりとお伺いしたうえで、最適な眼内レンズ、手術方法をご提案させて頂きます。ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。
単焦点眼内レンズ
単焦点レンズによる白内障手術においても裸眼視力にこだわったレンズ選びをしています。
当院では、単焦点眼内レンズであっても、メガネなしの裸眼視力にこだわって手術を行います。遠視、近視、乱視全てを治すことで、術後できるだけメガネなしで生活できるように眼内レンズの度数を調整しています。乱視矯正には保険適応の乱視矯正トーリック眼内レンズを使用できます。
両目の微妙なバランスを調整することで、ほとんどの患者様は術後メガネが不要になるため、「すごく生活しやすくなった」と喜んでもらっています。
- ※乱視矯正トーリック眼内レンズとは
- 乱視矯正トーリック眼内レンズは、単焦点眼内レンズのひとつです。メガネで矯正するように、乱視を矯正することが可能です。2009年に日本でも承認され、乱視矯正機能をもたない眼内レンズと同様に、保険適応としての手術が受けられます。
多焦点(遠近両用)眼内レンズ
◎費用について
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は「選定療養」に認定されており、手術治療代・術前検査代・術後検査代・点眼や内服の薬剤代は保険が適応され、多焦点(遠近両用) 眼内レンズ代のみ自費でのお支払いとなります。